補聴器の天敵「ハウリング」対処法

土日は12月とは思えない暖かさでお散歩日和でした。
みなさんはどこかへお出かけしましたか?👣

補聴器を使うと「ピーピーうるさい!」とお困りになることがあります。
先日いらした方も左耳の補聴器だけピーピー鳴ると悩んでいらっしゃいました。
カウンセリングすると、たまに補聴器が上手に入らないことがあるとのことでした。
ピーピー音の正体がハウリングであること、補聴器がきちんと入らないと発生しやすいことを伝えました。
また、調整でハウリングを抑えられるようフィードバックテストを行いました。

フィードバックテスト後、ハウリングがなくなったことを確認しました。
再度、補聴器の付け外し練習を行い、ご本人も安心して使えると笑顔を見せていました。

(今回のポイント)

どうして、「ハウリング」が発生したのか突き止め対処する!

◎ハウリングが起こる理由は・・・

ズバリ「音漏れ」です!
耳せん(補聴器の中で耳の中に入れている部分)が耳の穴のサイズに合わないと隙間が生じます。その隙間から補聴器から出た音が漏れるのです。

上の図は、補聴器が入っている状態の耳の中です。補聴器から出る音の流れを赤い矢印で表しています。こうして、外に漏れた音を補聴器が拾う事で「ハウリング」が発生します。

◎ハウリングの対処法を教えて!

ハウリングの原因は色々あります。今回の場合は、耳せんが上手に耳の中に入っていなかったことが原因と思われます。耳の穴にサイズが合っていても、上手に入らないとハウリングが起きてしまいます。

・耳せんを入れるのが難しい・・・
なぜ、耳せんを入れるのが難しいのでしょうか?
それは視界から見えないからです!
洋服を着る時、靴を履く時など、私たちは自身に身に着ける時、見ながら動作を行うのが当たり前です。しかし、補聴器は耳につけるので、どんなに横を見ても見えないのです。
そこで、初めての方や付けるのに慣れていない方には、鏡の利用を勧めています。鏡を使うことで補聴器と耳がどのような状態であるか目で確認ができます。意外と多いのが、付ける時の向きの間違えです。前・後ろが逆さだったり、右の補聴器を左に付けようとしてしまう事もあります。感覚をつかむまでは、鏡を使ってみてください!

・耳せんのサイズが合わない・・・
ハウリングが起こる原因で最も多い原因です。耳せんのサイズが合っていないと、どれほど上手くいれてもハウリングを止めることはできません。耳せんを耳の中に入れたあと、口を大きく開けて閉じる動作を繰り返してみてください。耳せんが出てくる感覚があると、サイズが合っていない可能性があります。耳の中の大きさと耳せんが合うと、声がこもって聞こえる時があります。こもった聞こえを軽減するため、耳せんを小さいサイズにしている可能性もあるので、その際は販売店でご相談してください。

・補聴器の調整でハウリングを抑える!
ハウリングの原因となる高音域の音を小さくすることでハウリングを抑えることができます。また、最新補聴器にはハウリング抑制機能があり、高音域の音を変えることなく、ハウリングを抑えます。
ワイデックスでは、独自のハウリングを抑える機能「フィードバックテスト」があります。補聴器を付けた状態でザーと波音が流れます。この音漏れ量を検知・補正することでハウリングのリスクを未然に防ぎます。

◎まとめ

今回は補聴器の入れ方とフィードバックテストを実施しました。
ハウリングを防ぐと良い事があります。

①不快なピーピー音がなくなる
②補聴器から出る音が全て鼓膜へ届く

①は今まで聞こえていた不快な音(ピーピー)がなくなるので、周囲の人にとっても分かりやすい変化です。
②は聞こえ方が変わるため、補聴器を使っている人が今までと聞こえ方が違うと実感します。
ハウリングを防ぐことで、補聴器はより快適な聞こえになります。

現在、ハウリングで悩む方はぜひタスク補聴器へお越しください。
補聴器のプロがお客様の補聴器の状態を確認し、ハウリングの原因を突き止め、対処いたします。

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