補聴器の弱点と対策 簡単なお手入れ方法を紹介!

補聴器は購入した後が大切です。
一般的に補聴器の耐用年数は、5年といわれています。
ただし、使い方やお手入れによっては、長く使い続ける人や早く故障する人など、補聴器は、購入した後が大切な機械です。

そこで、今回は補聴器の弱点と対策をご紹介します。
補聴器について知ることも、長持ちさせる秘訣かもしれませんね。

 

補聴器の弱点① 湿気・汗

補聴器は精密機械のため、湿気や汗など水気に弱いです。
なので、使わない時は、補聴器を乾燥させて、故障を防ぎましょう。
「乾燥ケース」をご存知ですか?
乾燥ケースは、その名の通り、補聴器を乾燥させる入れ物です。
例えば、就寝前に補聴器を乾燥ケースへ入れておき、翌朝ケースから取り出す。
これだけでも、立派なお手入れなんです!
実際、毎日乾燥ケースに入れている方と1週間に1回入れる方では、故障の頻度が異なります。
ぜひ、乾燥ケースを使ってみてください。
また、すでに乾燥ケースをお持ちの方は、乾燥剤の期限を確認してください。
乾燥剤には、期限があります。
期限が切れてしまうと、ケースに入れても、乾燥しないので、ご注意ください。

 

補聴器の弱点② 耳あかやホコリ

長く使っていると、どうしても、補聴器に耳あかが付着します。
これは仕方のないことです。ただし、放置していると、思いもよらぬことが起こります。
「補聴器から音がでない」
というのも、溜まった耳あかが壁となり、補聴器の音の出口を塞いでしまいます。
壁ができると、新しい電池を入れても音が出ないなど、問題が発生します。
それでは、耳あかが溜まらないための対策を2つご紹介します。

◇ティッシュでさっと拭く
補聴器を外したら、ハンカチやアルコールタオルで、補聴器と電池を拭いてください。
耳あかだけでなく、汗やホコリなど、故障の原因が付いています。
電池にも見えない汚れが付いているので、拭くのを忘れないでください。

◇音の出口をお手入れ
耳あかが最も溜まりやすい場所が、音の出口です。
補聴器の音を鼓膜に届けるため、耳の奥に入る部分でもあります。
補聴器の形により、お手入れ方法が変わります。

・耳かけ型、ポケット型の場合
用意するのは、歯ブラシです。補聴器によっては、付属品として、補聴器用ブラシがついているので、そちらを使いましょう。
お手入れする箇所は、耳せんまたは、イヤーモールドです。
歯ブラシを下にし、耳栓の穴があいている部分でこすります。
※歯ブラシを上にすると、耳あかが侵入するので、必ず下にしてください。
耳せんを補聴器から外さず、簡単にできます。
また、歯ブラシが安定しない方には、取れ太クンというお手入れグッズがあります。
ご興味のある方は、タスク補聴器へお問合せください。

・オーダーメイド補聴器の場合
オーダーメイド補聴器は、音の出口にチップがついています。
これは、耳あかが補聴器内部へ侵入するのを防ぐためのものです。
このチップを交換するのが、オーダーメイド補聴器のお手入れ方法です。
補聴器によって、チップの交換方法が異なりますので、ご購入店舗または、タスク補聴器へお尋ねください。

 

補聴器の弱点③ 落下

他の機械も同じですが、落としてしまうと、衝撃により故障します。
補聴器は、小さいため、落下すると、紛失してしまう可能性も高いです。
落とさないための対策があります。
「落下防止ストラップ」
補聴器と洋服を紐でつなぐグッズです。
万が一、補聴器が落ちたとしても、地面に落ちることはありません。
紐をたどれば、必ず補聴器がみつかります。
また、補聴器メーカーによっては、紛失補償という制度があります。
補聴器をなくしても、無償で補聴器が提供されます。
グッズや保証制度の充実ぶりから、補聴器の落下は身近なものだと感じます。
補聴器を長く使うためにも、落下は気を付けたいものですよね。

 

まとめ

補聴器の弱点を3つ紹介しました。
技術の進化やグッズ、保証制度、補聴器を長持ちさせるため、様々なものがあります。
ただ、最も大切なのは、使っている方の日々のお手入れです。
最初は、お手入れ以外にも覚えることが多く、大変だと思います。
なので、まずは、就寝前「乾燥ケース」に入れることから始めてみてください。
汗をかいた日、雨が降った日は、補聴器を拭いてみてください。
一気にお手入れをする必要はありません。
一つ一つ覚えて、習慣づけて続けることが大切です。

タスク補聴器では、すでに補聴器をお使いの方も大歓迎です。
音の調整やお手入れ方法など、その人に合ったペースで進めています。
ぜひ、お気軽にご相談ください。

どうして補聴器をつけた方がいいの?

補聴器を考える前に、どうして補聴器をつけた方がいいのか、考えたことはありますか?
私たちも聞こえでお困りの方には、補聴器がいいとおすすめしてきました。
では、補聴器をしないリスクとはなんでしょう。
今回は、難聴者の方に起こりうるリスクについて、ご説明いたします。

①難聴と認知症

2015年厚生労働省が公表した「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」にて、難聴が認知症の危険因子の一つとして、挙げられました。
認知症の原因に難聴が直接関わっているわけではありません。
会話の相手に何度も聞き返すことをためらい、会話そのものに消極的になった結果、認知症のリスクが上がると考えられています。
なので、難聴は認知機能低下の危険因子のうち、予防可能な危険因子に選ばれています。
海外の研究では、補聴器をつけることで、記憶力の低下の度合いが変化することがわかっています。

②難聴と転倒

アメリカの健康調査結果では、40歳から69歳において、難聴が悪化するごとに転倒のリスクが1.4倍高いことがわかりました。
正常な聴力の人と比べて、中等度難聴(普通の会話を聞き返すくらいの聴力)の人は、約4倍転びやすいのです。
聞こえというのは、体のバランスにも関係しています。
音が入ることで、周囲の状況や位置の情報が分かり、体が安定します。

③難聴とうつ

アメリカで70歳以上の方を対象に自覚的難聴と抑うつについて調べました。
その結果、難聴があると抑うつが起こりやすいことが分かりました。
また、正常な聴力の人、補聴器をつけている人、補聴器をつけていない人を対象に、過去2週間抑うつ症状を感じた割合を調査した結果、正常な聴力の人と補聴器をつけている人は、ほぼ同じ割合でした。
しかし、補聴器をつけていない人では、4割近く抑うつを感じることが多いという結果が出ました。

④難聴と交通事故

カナダで、5年間に起きた交通事故と聴力の関係を調査した結果、聞こえにくい方ほど、事故を起こしやすいことがわかりました。
運転には、目からの情報だけでなく、耳から入る音の情報も大切です。

まとめ

聞こえにくいというのは、音の情報が減ることでもあります。
音の情報が減ることで、知らない内に、多くの危険が増えています。
今回挙げたリスクは、補聴器をすることで予防ができます。
補聴器は、人との会話を円滑にするのはもちろん、周りの音も届けます。
たとえば、車や自転車の走行音、踏切が切り替わる音など…
危険をお知らせする音を聞くのは、とても重要です。
ぜひ、難聴のリスクという観点からも補聴器を考えてみてください。

補聴器と集音器/似ているようで違うもの

「集音器はうるさくて使えなかった」という経験はございませんか?
「補聴器も集音器も同じでしょ」と思っていませんか?
今回は、補聴器と集音器のちがいについてまとめてみました。

補聴器と集音器は似ている?

タスク補聴器は、全店認定補聴器専門店のため、集音器の取り扱いはございません。
しかし、時折、集音器を求めてご来店される方がいらっしゃいます。
補聴器と集音器、一体どこが似ているのか書き出してみようと思います。

●目的
どちらも周りの音を大きくして、聞こえにくさを軽減させる。

●形
・耳かけ型(補聴器と集音器)
・耳あな型(補聴器と集音器)
・ポケット型(補聴器と集音器)
・めがね型(補聴器)

目的と形では、補聴器と集音器に大きな違いはないですね。
これでは、どちらを購入しても同じと考えても仕方ないことです。
しかし、補聴器と集音器は全くの別物です。そちらについては、次の項目で書きます。

補聴器と集音器の違いはどこにあるの?

●個々人の聴力に合う・合わない
聴力というのは、高音が聞こえにくい、低い音が聞こえにくい、全体的に聞こえにくいなど、人によって全く違います。
その違いに合わせるのが「補聴器」、合わないのが「集音器」です。

「補聴器」は、低い音から高い音の間に音の大きさを決めるポイントが細かくあります。
これによって、使う人の聴力に合った音を作り、快適な聞こえを届けています。

「集音器」は、ポイントが少ないため、例えるならテレビの音量をあげる時と同じ、全ての音が一気に上がります。
これでは、聴力に合わせるよりも、使っている人が集音器に合わせる形になります。

●管理医療機器
管理医療機器とは、安全性や効果が第三者によって認められてから世に出るものです。

「補聴器」は、管理医療機器のため、安全性に優れています。
例えば、大きな音。大きな音を更に大きくすると、耳に悪影響を与えてしまうため、自動で音を抑える機能が働きます。
また、聴覚障害者に対して国が支給するのは補聴器です。これも安全性と効果が認められている証拠です。

「集音器」は、管理医療機器ではないため、大きい音も大きくし、耳に悪影響を与える危険性があります。

●値段が高い・低い
補聴器と集音器を調べてみると、値段に差があることに気付きます。
どうして値段がここまで違うのでしょうか。

「補聴器」は、集音器と比べると値段は高いです。しかし、アフターフォローが充実しています。
タスク補聴器では、ご購入後も点検、調整、クリーニングを無料でおこないます。
補聴器を使っても聞こえにくい場合は、原因を調べ、対処いたします。

「集音器」は、補聴器と比べると値段は低いです。
しかし、ご購入後の調整などは使っている人が行わなければいけません。
聞こえにくい場合も全て自分で動かなければいけません。

まとめ

補聴器と集音器は、どうしても同じものだと思われてしまいます。
集音器が上手く合わず、補聴器も同じと考えている方もいます。
しかし、補聴器と集音器は全くの別物です!
集音器で失敗して、補聴器を使ってみると笑顔になったという方も多くいます。

タスク補聴器では、補聴器の聞こえを試すだけという方も大歓迎です。
集音器との違いをご体験頂けたらと思います。
ホームページ・電話にてご来店予約を承っています。
ホームページからの予約はこちらから→予約フォーム

冬は電池の寿命が短いです。

前回、補聴器の電池は寒さと乾燥によって、寿命が短くなるとお話ししました。
では、実際どれほど違うのか、分かりやすくグラフにしてみました。

一例ですが、4割から5割ほど短くなっているのが分かります。
少しでも電池が長持ちするポイントをご紹介します。

補聴器の電池のポイント👆
◎補聴器から電池を取り出した後は、平たい面を下にする。

シールが貼ってある方が平たい面です。
平たい面から空気を取り込んでいるため、
こちら側を下に向けると少し長持ちします。

 

タスク補聴器では、補聴器以外の電池やアクセサリーについても熟知いたしております。
ホームページや電話からもお問い合わせができます。
こちらからお問い合わせ・ご来店予約ができます。
ぜひご利用ください。

電池の交換周期、短くなっていませんか?

先日の雨降りから一気に寒くなり、冬へグーンと近付いた感じがします⛄
今の時期、気を付けていただきたいのが、寒さと乾燥です。

今回は、寒い時期に注意が必要な電池の取扱い方についてお話します。

・寒さで、補聴器の電池の寿命が短くなります!
補聴器の電池は特殊で、空気を取り込んで電気を発生させています。
そのため、他電池と比べ、周りの環境に左右されやすいです!
寒いところ、乾燥しているところが寿命が短くなりやすいといわれています。

補聴器の電池ポイント👆
◎換気の良い常温(適温は15℃~20℃)で保管し、乾燥ケースに入れない様にしましょう。

◎使う前は、手のひらで30秒から1分ほど握って暖めてください。
※直火や電子レンジでは、決して暖めないでください。

次回は、乾燥についてお話します😊

補聴器を使って気になる音はありませんか

補聴器を初めてお使いになる方で、自分の声が気になるという方がいらっしゃいます。
周りの雑音も気になるけど、話しているとどうしても自分の声が気になる。

その場合は補聴器を調整すると自分の声が小さく聞こえてきます。
他にも、補聴器を使っている中で起こる悩みは調整により、和らげることができます。

●聞こえにくい
●周りが騒がしい
●ある特定の人の声が聞こえない、などなど

悩んでいる事をぜひタスク補聴器におっしゃってください。
原因がどこにあるのか徹底的に調べ、その方にあった調整をいたします。
(補聴器5大メーカー取扱いのため、多くの方がご利用いただけます。)
また、今の状態が最も自分に合っているのかもお調べすることができます。

現在、補聴器を使っている方もお気軽にタスク補聴器へお越しください。
補聴器について話を聞くだけという方も歓迎いたしております。

補聴器によって、変わること。

補聴器付けることで、何がどう変わるか知りたいと思ったことはありませんか?
例えば、音が大きくなったのは感じるけど、会話はいまいち変わりなく感じる。と疑問を持ってる方。

タスク補聴器では、言葉の聞き取り測定ができます
言葉の聞き取り測定は、「あ」や「が」など、単音テストと単語を聞き取るテストの2種類ございます。
つまり、聞こえで悩んでいる方に適切な検査をすることができます!

測定結果に応じ、その場で調整して、再度測定をして聞き取りやすくなったとおっしゃる方が多くいます。
補聴器を初めて使う方、長年お使いの方、使わなくなった方など、
どなたでも測定することができますので、お気軽にお申し付けください。

写真は、全店に完備されている防音室です。
いつ来ても同じ環境下で測定を行うことができます。

補聴器と電話のはなし。

補聴器をお使いの方で、電話が聞き取りにくいとお悩みの方はいらっしゃいませんか?
電話で重要なのは、「受話器のあてる位置」です。
お使いの補聴器の形により、マイク(音を拾う部分)が違うため、受話器の位置で聞こえやすさは変わります。

①耳かけ型補聴器
マイクが耳の後ろにあります。そのため、受話器のあてる位置には注意が必要です。
下図の赤く囲った部分がマイクの位置です。いつもの位置より、上にあてると聞こえやすくなります。

②オーダーメイド補聴器
マイク部分が耳の中に収まっています。
そのため、いつもの位置で、電話が聞き取りやすくなります。

③ポケット型補聴器
マイク部分が口と離れているため、電話には不向きです。
しかし、最新のポケット型は、イヤホン部分にもマイクが付いているものがございます。
このタイプだと、いつもの位置で電話が聞き取りやすくなります。

タスク補聴器では、電話の聞き取りでお悩みの方のご相談をいつでも承っています。
実際、電話を使いあてる位置の確認を行うほか、電話に適した調整もいたします。
お気軽にタスク補聴器へご相談ください。

タスク補聴器スタッフブログ

梅雨の時期、かんたん補聴器ケアを紹介!

早いものでもう6月ですね。
これから梅雨になると、湿度が上がり補聴器にとっては故障しやすい季節が始まります。
補聴器は、汗や湿気に弱いので、すぐにできる簡単補聴器ケアをご紹介します。

①補聴器を外したら、補聴器シートで拭きましょう

長時間使用した補聴器には、汗や湿気など様々なものが付着しています。
補聴器シートで補聴器を軽く拭くだけで効果があります。
メガネ拭きやアルコールタオルでも代用できます。

②1日1回、乾燥ケースに入れて保管しましょう

補聴器のお手入れで最も欠かせないのが「乾燥ケース」です。
外についた湿気はシートで拭いて、中は乾燥ケースにいれて乾燥させましょう。

たった2つのお手入れを毎日するだけで、補聴器の故障を防ぐことができます。
日々のお手入れで、梅雨時期を乗り越えましょう!

リモコンでらくらく操作ができます。

みなさん、補聴器を使っていてこのような場面はございませんか?
「1対1でのお話はよく聞こえるのに、2、3人になると聞き取りにくい。」
「外に出るとうるさくて補聴器を使わない。」などなど…

あらゆる場面でお困りの方へオススメしたいのが、補聴器専用リモコンです。

ボタンを押すだけのらくらく操作で、音量の上げ下げができます。
あらかじめ、お店でプログラムの設定をすると、環境に合った音へ切り替えることもできます。
手のひらに収まるサイズなので、持ち運びにも便利で外出時にもお使いいただけます。

スマートフォンをお持ちの方は、補聴器専用アプリでも同じ操作ができます。

アプリでは、音量調整やプログラム切替の他にも、聞きたい方向をご自身でお選びいただけます。
レストランなどで周囲が騒がしい中での会話の時は正面。
電車など隣同士で会話をする時は、右か左を選ぶと聞き取りやすくなります。

 

リモコンやアプリで、補聴器がより快適で便利になります。
タスク補聴器では、リモコンの無料貸し出しも行っていますので、ご興味のある方は、お気軽にタスク補聴器へご相談ください。